
2006年1月21日 近畿地方会 [報告]
2006年1月21日(土)、阪急グランドビルにおいて、近畿地方会が開催されましたので報告します。
講師はライフ&キャリア研究所所長の楠木新先生にお願いし、「メンタルヘルスの本質は、『会社本位スタイル』」というタイトルで、1時間半ご講演いただきました。その後、質疑応答に1時間
を費やし、議論と理解を深めました。
楠木先生は、大企業の人事畑でバリバリ働く中(「生き生き」のレベルでずっと仕事をされていたそうです)、大学の講師としても講座を持ってご活躍されていたそうです。そんな頃、「次世代に語れる資格がないのでは」との軽い挫折感を感じたころに、昇格・栄転したのをきっかけに
、うつ病を発症し、数ヶ月の休業を経験されました。
休業期間中に自分の道を問い直し、様々な本を読まれたそうですが、うつ病による休業について、医師が書いたものはあっても、休業者の立場から書かれたものはなく、あまり役に立たなかったそうです。その経験から、「ビジネスマン『うつ』からの脱出」(2003年,創元社)を執筆されました。
その後、人事から離れ、「会社本位スタイル」の生き方からの脱却、あるいはそれとの付き合い方を模索するために、脱サラをして「いい顔」で仕事をしている人(経済的には成功していなくても、満足して別の仕事をしている人)を対象にインタビュー活動を開始されました。その活動を通して、「こころの定年」と
いう概念を創案し、転進の「自己決定」(「会社本位スタイル」の相対化とバランス)に重要なポイントを明らかにされています。
楠木先生は、キャリアチェンジをして「いい顔」をしている人の条件として、
・ 自分にとって意味のあることに一生懸命
・ 社会的な要請に応える姿勢
・ やるべきこと、やりたいこと、やっていることが同心円で同じ大きさ
・ 自分の好きなことにじわりじわりとにじり寄る姿勢
・ 得意なことに資源(時間・能力)を集中
を挙げておられました。
終了後の懇親会には楠木先生も含めて11名が参加し、交流を深めました。
上田 伸治(参天製薬,7回生)
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